最近は随分聞かれる事が少なくなりましたが、 フォールディングバイクやミニベロと言うカテゴリーが、まだ一般の方に認知されていなかった頃に一番多くあった質問が、
「こんな小さいタイヤだと、いっぱい漕がないとダメなんでしょ?」
と言う、自転車の進み具合です。
「タイヤは小さくても、ギヤ比の設定で、ペダルひと漕ぎの進む距離は普通になってるから大丈夫だよー」
と言う事を伝えたくて、1998年から取扱車種のペダル1回転で進む距離(ギヤ比)をWEBサイトに載せ始めました。
例えば、ブロンプトンの3段ギヤ仕様は、16インチのタイヤなのにギヤを中間の2段に入れておけば 26インチの軽快車(ママチャリ)よりもペダル1回転で37cmも多く進みますから、 タイヤは小さくても普通の自転車と同じように(実際にはそれと比較にならないほど軽快に走りますが...)走る事ができます。
8インチタイヤのPacific CarryMe も、26インチ3段ギヤ付き軽快車(ママチャリ)の軽いギヤに入れた感じの走りですから、 タイヤが小さいからと言って、漕いでも漕いでも全然進んでいかないと言う事はありません。
ギヤが重いとか軽いという感覚は、お乗りになる方の脚力などによって変りますから、 既に多段変速の自転車をお持ちでしたらご希望の自転車に近いギヤ比に設定して頂き、 普通の自転車でも、24インチや26インチの軽快車がありましたらそれに乗って頂き、 これよりも少し進むんだなぁ...と言う感じでお試し頂けたらと思います。
前ギヤの歯数 ÷ 後ギヤの歯数 × タイヤの外周 = ペダル1回転で進む距離
と言う式で計算を出すことはできるのですが、
当店でこのページにギヤ比を搭載しているのは小径車のタイヤが小さくても、
ペダルを1回転した時に、十分良く進むよ!!と言う事を理解して頂く為で、
前のギヤを大きくすればロードバイクと同じように走れる。と言うような事ではありません。
今使っている自転車のギヤが全体的に重くて、使っていない所が結構あるから、全体的に軽くなるように、前のギヤを小さくして欲しい。 と言う要望なら大賛成ですが、 前のギヤを大きくして、もっともっと高速で走れるように。と言うのにはあまり賛成できません。 ペダルを上手に回すスキルを身に着けた方が良いと思います。
ギヤが重たければ一瞬の最高速は伸びますが、単純にギヤが重たければ速く走れると言う事ではなく、速く走れた感じがするだけです。 重たいギヤを無理に踏んでいると、すぐに疲れてしまいますし、膝を痛めてしまう事にもなります。 また、チェーンやスプロケットの交換時期も早まり、ほとんど良い事はありません。
とくに、前のギヤ(フロントチェーンホイール)の径を大きくすればするほど、フレームにかかる負担が増え、
フレームの寿命が極端に縮まってしまいますから、その辺りも考慮したうえで自転車メーカーはパーツをアッセンブルしています。
Birdyは標準が 52t ですが、オプションで 56t を出しており、
チェーンリングを取り付ける5アームは一般的なロードバイクなどと同じですから、
56、54、53、52、50、48、45など、色々チョイスする事は出来ます。
また、BROMPTONは標準が 50t ですが、オプションで 54t や 44t と言うように
メーカーが純正と言う形で出していますから、メーカーが純正で出している範囲でカスタマイズするのがお勧めです。
BD-1、BROMPTON、CarryMeなど折りたたみ自転車のメンテナンス・修理・オーバーホールは CSO Foldingにおまかせ下さい。